代表クラスの選手揃うサイドバック。ハイレベルな競争
図らずも今シーズン、徳永自身もリーグ戦で先発のチャンスをつかめていない。昨シーズンの出場30試合はプロのキャリアで2008、2010シーズンと並ぶ最少で、2533分間のプレー時間は最も少なかった。ただ、右ひざの内側じん帯を痛めたこともあって、セカンドステージの最後の3試合を欠場している。
翻って今シーズンは、コンディションもいい。しかし、左サイドバックにはセットプレーのキッカーも務める太田が君臨。右サイドバックには2年目の室屋が、さらなる成長の跡を見せている。
「先発を勝ち取れるように、しっかりと毎日アピールすること。いつ『行け』と言われても出られるように準備をしておくこと。だからこそ、今日のようなカップ戦でチャンスをもらったときに、いいプレーをしてみんなで競争できるように。そういう環境を作ることを意識しています」
左右両方のサイドバックに加えて、センターバックやボランチでもプレーできるユーティリティーさを兼ね備える徳永は、特に自ら「2番」を譲ったかたちになる11歳年下の室屋へ、エールを込めた挑戦状を送ることも忘れていない。
「もちろん同じポジションのライバルだし、それでもリスペクトしながら常に競争して、お互いに成長していければ。それがチームのためにもなると、信じてやっています」
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