気鋭の外国人監督が集結。プレミアは新時代へ
プレミアリーグは新たな時代への扉を開こうとしている。
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督をはじめ、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督など、現在のプレミアリーグの上位勢は国外出身の監督が指揮を執っている。
さらに、リバプールが昨季途中にドイツ人のユルゲン・クロップ監督を迎え、今季はチェルシーがイタリア人のアントニオ・コンテ監督を、マンチェスター・シティはスペイン人のペップ・グアルディオラ監督を招へいした。
この新たにイングランドに降り立った3人の指揮官には、新たなサッカーのスタイルを確立し、リーグ王者に導いた経験を持つという共通点がある。
ドルトムントを率いていたクロップ監督は、ハイプレスからのショートカウンターという“ゲーゲン・プレッシング”を定着させてブンデスリーガを連覇した。
ユベントスを率いたコンテ監督は、ウイングバックと2トップを特徴とした3-5-2を基本に堅固な守備とカウンターでセリエAを3連覇に導いた。
そして、グアルディオラ監督は世界にポゼッション・サッカーへの憧憬の念を抱かせながらバルセロナを唯一無二の存在へと昇華させ、ドイツでもバイエルンで絶対的王者として君臨した。
グアルディオラ監督に率いられたバルサとバイエルンは、試合ではボール支配率80%を記録し、順位表でも得失点・勝ち点共に独走状態でリーグを支配していた。
そんな、悲願でもあったグアルディオラ監督を手に入れたマンチェスター・シティは、プレミアリーグをいい意味で“荒らす”ことが予想されていた。元来、それほどポゼッションの価値が高くないイングランドもポゼッションによって支配されるのか――。
しかし、プレミアリーグでの戦いはグアルディオラ監督にとって簡単なものではなかった。
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