ニューヨーク・シティFCのアンドレア・ピルロ【写真:Getty Images】
北米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFCに所属する元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、MLSが中国などと競争を続けていくためにはサラリーキャップ制度の撤廃が必要だと訴えた。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が14日にインタビューを伝えている。
近年のMLSと中国スーパーリーグ(CSL)は、ともに欧州や南米から多くのスター選手を集めており、将来的には世界のトップクラスのリーグになり得る存在として注目されている。だが、この冬の移籍市場では巨額の移籍金や年俸で選手を買い集める中国が話題を独占し、MLSは押され気味だった。
ピルロ自身も含め、MLSにも多くの大物選手が在籍しているが、クラブが高額の年俸を支払うことができる「特別指定選手」の数には制限が設けられている。それ以外の選手に対してはサラリーキャップ制度が採用され、年俸総額が抑制されている。
MLSのさらなる発展のためには、その制度の撤廃が必要だとピルロは主張している。「移籍市場に存在する制限は間違いなく取り除くべきだ。サラリーキャップの例外3人のみという制度はもういい。スター選手がここに来るよう説得するためには少なすぎる」と語った。
「何の縛りもなく売買できるような、自由なシステムにしなければならない。今は中国との競争もある。国内外の他のトーナメントと競争するためには、あらゆる制限を撤廃するべきだ」とピルロ。猛威を振るう中国などに対抗するために必要な選択について提言している。
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