2ndレグも制するも…指揮官の口からは反省の弁
「選手たちにはとりあえず、準々決勝進出について良くやってくれたと言わなければならない。前半は良いゲームをした。試合をコントロールしてチャンスも与えなかったのだが、リードを奪って相手が10人になった後半は、やろうとしていたことの半分くらいしかできなかった。ここは向上を果たさなければならない」
ユベントスvsポルト戦2ndレグ終了後の記者会見で、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の口からは反省の弁が口をついて出た。アウェーの1stレグを無失点で勝利し、この日も前半で1点を奪って相手には退場者も出た。試合の趨勢はこのあたりで決したわけで、その後も失点を喫しなかったのだからまとめ方としては上々とも言える。しかし、指揮官は内容に不満を覚えていた。果たして、何がまずかったのだろうか。
まず前半だが、アッレグリ監督の言葉通り、確かにユーべの試合内容にケチの付け所はなかった。1stレグ同様に、ピッチを広く使ったポゼッションでポルトを攻略する。
縦のカウンターを狙う相手に、DFでのパスワークで前後左右に揺さぶる。両サイドハーフが幅を取り、パスを集めて敵陣を広げたのち、そのスペースにパウロ・ディバラが切り込んで崩しにかかる。時折サイドから中央に絞り、ミドルパスをヘッドで落とすマリオ・マンジュキッチのパワープレーも良いアクセントとなり、ユーベはポルトを押し込んでいた。