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香川真司 8年前

香川の“0トップ”を採用か。3部とのドイツ杯挑むドルト、幻の先発メンバーで再び“実験”へ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

実験対象となっていたロッテ戦。侮ることはできない相手だが…

トゥヘル
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 2度目のロッテ戦でも、ヘルタ戦に続いてトゥヘルは“香川の0トップ”を採用するだろうか。

 ヘルタ戦で行った実験でトゥヘルが一定の成果を得られたのであれば、ロッテ戦では再びテストを行わないかもしれない。トゥヘルはヘルタ戦のチームパフォーマンスには満足したが、試合は1-2で敗れている。連敗は避けたいところだ。

 何よりロッテ戦は、一発勝負のカップ戦。出来るだけリスクを排除し、高い確実性を伴ったサッカーで勝ち上がりを決める必要はあるだろう。

 しかし、トゥヘルがそもそもロッテを格好の実験対象と捉えていたからこそ、香川が先発に名を連ねて、0トップに近い形を採択したのかもしれない。ロッテは3部所属だが、ポカールの1回戦ではレバークーゼンを破っており、決して侮ることはできない。

 それでも彼らの戦力を考えれば、圧倒的な差は否めない。ヘルタ戦では勝利を収めることが出来なかったからこそ、ここでもう1度、香川の0トップで挑むことも考えられる。勝ち試合で終えることで、ようやく実験は完了する、というわけだ。

 もちろん、実験や布陣に捉われず、ヘルタ戦での香川そのもののパフォーマンスを振り替えれば、2戦連続スタメンは十分に考えれるところである。

(文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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