上海申花に所属するチン・シェン【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグの上海申花が13日、相手に対して悪質な踏み付け行為をしたチーム所属の元中国代表MFチン・シェンに対して厳罰処分を下したと発表した。英紙『デイリー・メール』によると、罰金3万5000ポンド(約490万円)に加えてチーム追放と年俸カットも課す可能性があるという。
現地時間11日に上海申花は天津権健と対戦。上海申花のコーナーキックの最中に、ペナルティエリア内にいたチン・シェンが天津権健に所属するベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルに対して”悪質な踏み付け行為”を行った。完全に足を狙った明らかに故意のファールであったため、チン・シェンはレッドカードを提示されて退場している。
試合後にチン・シェンは自身のSNSを通じて「愚かなファールだった。個人的な行動がチーム全体に影響を与えた。ファン、クラブ、監督、ピッチで戦った選手に対して謝罪したい」とコメントした。
一方で、上海申花はオフィシャルサイトを通じて「チン・シェンの悪質な行動は、我々のクラブ、上海のサッカー、そして中国サッカーのイメージを酷く傷つけた。他の人の努力は、彼のせいで全て水の泡だ」と怒りのコメント。「彼の態度と行動を議論し、年俸をカットするかどうかを決める」と公式声明を発表している。
同紙によると、2013年に行われた中国FAカップ決勝戦でもチン・シェン(当時:広州恒大所属)は北京人和に所属するズラタン・ムスリモビッチの鼻を骨折させる行為を行っていたとのこと。後日、ムスリモビッチは母国のボスニア・ヘルツェゴビナに戻り手術を行ったという。
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