一発でハマったフリューゲルスの試合
生まれは愛知県の瀬戸市です。地元にいた頃は、サッカーはもちろん、スポーツにまったく興味がなかったですね。Jリーグが始まるときは、こっちで就職したばかりの頃かな。マスコミが「間もなく開幕!」みたいな感じで煽っていて、ちょっと観てみたいなと思って。
実は私、誕生日が5月15日なんですよ。そう、Jリーグ開幕の日と一緒なんです! 国立の試合はチケットが取れなくてTV観戦だったんですけど、それからはよくスタンドで観戦していましたね。
あの当時、チケットが手に入らなくて、仕方なくチケット屋などで売っているのを買ったりしたのですが、今では信じられないくらい高かったんですよ。ヴェルディ川崎とか人気があったから、指定席は2万8000円とかしましたよね。ゴール裏など安いのでも6000円、他のチームでも指定席なら2万円位は普通でしたね。
最初の頃は、詳しいルールも知らずに観ていましたけど、試合というよりヴェルディのゴール裏がすごく楽しそうに見えたんですよ。当時はサンバ隊が応援していたんですが、みんなすごく楽しそうで、どうやったらあの中に入れるんだろうかって考えていました。
ただ、ヴェルディはカッコよくて、いいサッカーをしている感じはあったんだけど、何となくミーハーっぽく見られるのは嫌だなと(笑)。じゃあ、地元のグランパスはというと、運勢占いで「赤は良くない」って書いてあったので却下。当然、レッズもアントラーズもダメ。
そんな中、フリューゲルスは白メインの青だったし、悪いイメージはまったくなかったんですよね。しかも、たまたま学生時代の同級生がフリューゲルスのサンバ隊に入っていて、「一緒にやらない?」って声をかけてくれたんです。
初めて観たフリューゲルスの試合は、いきなりアウェイでしたね。長良川でやったグランパス戦。見よう見まねでしたけど、私もサンバの楽器をやらせてもらって、一発でハマりました。
私、世代的にディスコのお立ち台とかにいた人なんですけど(笑)、あれとはぜんぜん違う楽しさがありました。そこから一気に火が点いた感じになって。当時のJリーグは、毎週のように土曜・水曜開催だったんですけど、ほぼほぼ毎試合行くようになりました。