アーセナル観客席で掲げられたメッセージ【写真:Getty Images】
現地時間11日に開催されたイングランド・FAカップ準々決勝のアーセナル対リンカーン・シティ戦に先立ち、アーセナルの本拠地ロンドンではアーセン・ヴェンゲル監督の退陣を求めるデモ行進が行われた。英紙『ミラー』など複数メディアが伝えている。
今シーズン末までとなっている現在の契約満了後の去就が注目されていたヴェンゲル監督だが、今季もプレミアリーグやチャンピオンズリーグ(CL)のビッグタイトルに手が届かないことが濃厚な状況となったことで、ファンからは今季限りでの退任を求める声が強まっていた。
CL敗退が決定した先週のバイエルン・ミュンヘン戦の前にも、数百人のファンがヴェンゲル監督の退任を求めるデモを行っていた。11日の試合前にも再び、多数のファンがチームの旧本拠地であるハイベリー・スタジアム跡地に集まり、現本拠地のエミレーツ・スタジアムまでの行進を行ったとのことだ。
「どんな良いことも終わりを迎えなければならない」「4位はトロフィーではない」「ヴェンゲル・アウト」「新契約にノー」などの横断幕を掲げたファンたちは、声を揃えて監督交代を求めるチャントを歌い、ヴェンゲル監督との契約を更新しないようクラブに向けて訴えかけている。
5部のクラブながらも準々決勝まで進む快進撃を見せてきたリンカーンに対し、アーセナルは5-0の快勝を収めて準決勝進出を果たした。少なくともヴェンゲル監督の状況をさらに悪化させるような結果にはならなかったが、ファンからの不満はそう簡単に収まりそうにはない。
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