テネリフェの柴崎岳【写真:舩木渉】
スペイン2部のテネリフェに所属する柴崎岳は、現地時間12日に行われる第29節ヘタフェ戦に向けて、クラブ加入以来初めて招集メンバーに名を連ねた。スペインメディアも柴崎のデビューの可能性に注目している。
先週からチームの全体練習に復帰し、デビューに向けて準備を進めていた柴崎。クラブが11日に発表したヘタフェ戦の招集メンバーに含まれており、12日に行われる試合で欧州デビューを飾ることができるかもしれない。
鹿島アントラーズに所属していた昨年12月のクラブ・ワールドカップ決勝でレアル・マドリーから2ゴールを奪ったこと、テネリフェ加入後に新天地への適応に苦戦している様子が報じられていたことなどもあり、スペインメディアでも柴崎のデビューへの関心は強いようだ。多くのメディアが柴崎の招集メンバー入りを伝えており、2部クラブの一選手としては異例の注目を集めていると言える。
テネリフェの地元メディアのみならず、大手全国メディアも柴崎の招集メンバー入りを伝えている。『EFE通信』は「適応の問題を乗り越え、今週は1週間を通して新たなチームメートたちとともに練習メニューを通常通りこなした」とデビューの準備が整うまでの経緯を振り返った。
『アス』は「マドリーからゴールを奪った日本人柴崎、ヘタフェ戦でデビューの可能性」と報道。前節時点で3位のテネリフェと6位のヘタフェの対戦は1部昇格に向けた順位争いとしても大きな意味を持つが、「ヘタフェとテネリフェがプリメーラ(1部)を見据える中、注目が集まるのは柴崎」と日本人MFの存在を強調している。
だが、アウェイでの試合前に不測の事態で離脱者が出る可能性なども考慮してか、ホセ・ルイス・マルティ監督はベンチ入りメンバーより1人多い19人の選手をヘタフェ戦に招集している。誰か1人はベンチメンバーから外れることになるため、まずは柴崎がベンチ入りできるかどうかに注目する必要がある。試合は日本時間の13日早朝4時30分より行われる。
【了】