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欧州でゼロからのクラブづくり FCバサラマインツの挑戦【05】チームドクターとしての活動内容

シリーズ:FCバサラマインツの挑戦 text by FC Basara Mainz photo by FC Basara Mainz

試合前日のコンディションチェックとドイツの保険

FCバサラマインツ
選手寮に住んでいる日本人選手を訪ねてコンディションチェックをする【写真:FC Basara Mainz】

 試合前日、まずはコンディションチェックからスタート。試合前日の土曜日はチームはオフ。チーム全体の集まりや練習は基本的にはないので、この日は選手寮に住んでいる日本人選手の元に向かいます。

 各選手に状態を聞いた後、徒手療法、携帯電気治療器を用いて病院外で対応できることを全てやります。触診をして、対応できない場合は詳しい検査を受けさせに行き、その後は専門医と電話でやりとりして復帰に向けての計画を立てます。

 これからドイツへサッカー留学したいと思ってる選手は経済的に厳しくても保険には加入しておくことが必要です!お金がない、だから検査なしで無料でなんとか治してくれとドイツの病院では無理な要求です。

 また検査によっては数万円もかかるものもあるので無責任に病院に行かせられません。海外の旅行保険の場合、不必要な検査や治療費を請求される場合もなくはありません。

 自分の仕事は触診から得られた情報を元に、なぜこの検査が必要かをわかってもらうまで説明し納得してもらった上で検査を受けてもらいます。海外で病院にいくのは選手なら誰でも不安になります。その判断とサポートは医師にしかできません。そのために自分がチームにいるのです。

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