ユーベとミラン、ともにミス多く課題の残る一戦に
後半のアディショナルタイムは4分だったのに、PKを宣告された際には30秒をオーバーしていたことも問題視された。もっともその前にホセ・ソサが2枚目の警告を受けて退場し、その際にユーベの選手ともめて時間を使っているだけに、主審がプレー時間を余分に取るのも仕方がないとも言える。
ともかく、試合は物議をかもす形で終結した。11日朝の地元紙では、これを巡っていろいろと話題となるだろう。
さて肝心の試合内容の方だが、双方にミスの多い一戦となった。
ユーベの方は、4-2- 3-1にシステムを変更後主力として定着していた両サイドハーフのマリオ・マンジュキッチ、そしてファン・クアドラードを欠いたが、その代役たちにミスが多かった。
本来のサイドバックから一列前で起用されたダニエウ・アウベスは先制点をアシストし、他にもクロスで惜しいチャンスを演出してはいたが、試合を通じて10度のボールロスト。一方左のマルコ・ピアツァは、中に絞ってディバラやイグアインと細かい連携プレーを見せていたのだが、3度のビッグチャンスを外した。
守備も今ひとつ。これまでの試合と比較して慎重にラインを下げて戦っていたにも関わらず、つまらない中盤のボールロストからピンチを何度も作られた。
挙句の果てには、右SBに起用されたアンドレア・バルザーリがジェラール・デウロフェウにスピードで振り切られ、同点ゴールの演出を許している。CBに起用され先制点を決めたメディ・ベナティアも、カルロス・バッカから目を離してしまった。14日のCLポルト戦までの修正が望まれる。