議論を呼んだ終盤のPK判定。ミランの選手たちは激昂
パウロ・ディバラのPKが決まり、ゲームセットの笛が吹かれるやいなや、ミランの選手たちは審判団に詰め寄った。激昂し掴みかからんばかりににじり寄る選手も数人。それを引き剥がそうとするスタッフやクラブ関係者に混じり、普段ならこの時間にはピッチに出てこないはずのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長の姿まであった。
テレビカメラは「あり得ないよ、あいつらとやるといつもこうだ」と吐き捨てるGKジャンルイジ・ドンナルンマの姿を抜いていた。今季4度目となったユベントス対ミランの幕切れは、なかなかに後味の悪いものとなった。
こういう時、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は試合後の記者会見で審判批判を避ける。「むしろ、選手たちが抗議をやりすぎたことに、チームを代表して謝りたい」とまで言っていたのだが、その一方で「説明を求めたが、判定は近くで見ていた追加副審ではなく、かなり離れていた主審の一存だとの一点張りだった。試合後に両チームを交えて説明してくれるような機会があれば、こんなに揉めることもないだろうに」と残念そうに語っていた。
ゴンサロ・イグアインのシュートが弾かれたこぼれ球を、シュテファン・リヒトシュタイナーが拾ってクロスを上げる。これに対してレオネル・バンジョーニとマッティア・デ・シーリオがマークに着くが、ボールは後者の左手に当たった。
故意とは見えず、むしろデ・シーリオはインパクトの際に手を引っ込めるような動作をしている。ただ、リプレイで確認したところでは腕は体から離れており、ハンドのジャッジは決して誤ってはいないとも言える。