レアル・マドリーのセルヒオ・ラモス【写真:Getty Images】
バルセロナがパリ・サンジェルマン(PSG)に対して歴史に残る大逆転劇を成し遂げたことを、称賛する気にはなれない選手たちもいるかもしれない。宿敵レアル・マドリーの主将であるDFセルヒオ・ラモスは、試合前日にバルサの敗戦を望む発言をしていた。
バルサはPSGとアウェイで対戦したチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグに0-4で敗戦。逆転は不可能かと思われたが、現地時間8日に行われたホームでの2ndレグでは6-1の勝利を収め、サッカー史上に残る大逆転劇を実現させた。
前日の試合でナポリを下したマドリーが一足先にCL準々決勝進出を決めたあと、ラモスは宿敵への対抗心を隠そうとはせず、バルサが逆転に失敗することを望むと発言。「バルセロナが負けるならその方がハッピーだよ。その方がよく眠れるね」と試合後のコメントをスペインメディアが伝えていた。
だが結果は見ての通り。しかも、バルサの決勝ゴールは後半アディショナルタイムの94分台に決まっており、土壇場の決定的なゴールを持ち味としているラモスはそのお株も奪われた形だ。「ロベルトがセルジ・“ラモス“になった」とスペイン紙『マルカ』は、バルサの6点目を決めたMFセルジ・ロベルトについて伝えている。ラモスは眠れない夜を過ごすことになったのかもしれない。
昨夏にマドリーからPSGへ移籍し、現在ラス・パルマスにレンタルされているFWヘセ・ロドリゲスも、自身の発言を後悔している選手の一人だと言えそうだ。バルサの逆転は「ノーチャンスだ」と述べ、0-4の状況から「逆転できるチームがあるとすればマドリーだけ」と主張していた。
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