バルセロナのサポーター【写真:Getty Images】
現地時間8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndで、バルセロナはパリ・サンジェルマン(PSG)に6-1の勝利を収め、1stレグでの0-4での敗戦からの奇跡的な大逆転を成し遂げた。欧州の新聞各紙は9日の一面でこの快挙を大きく伝えている。
過去の欧州の大会でも「0-4」というスコアからの逆転が成し遂げられた例は一度もなく、試合前の時点でもバルサの状況は絶望的だと思われていた。2ndレグで3点を奪ったあとPSGに1点を返され、アウェイゴールルールにより「あと3点」が必要となった時点で勝負は決まったかに見えたが、バルサはアディショナルタイムの2得点を含む土壇場の3連続ゴールで劇的に逆転を成功させた。
バルセロナに本拠地を置くスペイン紙『スポルト』は、「君たちはレジェンドだ」と一面の見出しでバルサの選手たちを称賛。同じくバルセロナの『ムンド・デポルティーボ』も「英雄たち」とタイトルをつけた。マドリードの『マルカ』紙も「歴史に残る6点。とんでもない」と賛辞。だが『アス』紙は「異議ありの逆転劇」と、審判のジャッジが結果に影響したことを強調している。
イタリアでは、『コッリエレ・デッロ・スポルト』や『トゥットスポルト』がいずれも「レジェンド」との言葉を用いた。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「クレイジーだ。歴史的偉業」と驚きを伝えている。
イギリス『ミラー』は「カンプ・ノウの奇跡。サッカー史上最大の逆転劇」、『タイムズ』は「バルセロナが歴史を塗り替える」などと報道。ドイツではボルシア・ドルトムントの勝利を大きく扱いつつ、「メッシと仲間たちの奇跡」(『キッカー』)などバルサの勝利にもやはり関心が寄せられている。
一方でPSGの母国フランスでは、報道も悲観的なムードに溢れている。『レキップ』は「言葉にできない」、『ル・パリジャン』は「クラッシュ」、『ル・フィガロ』は「バルセロナに辱められたPSG」などと敗者の立場から逆転劇を伝えた。
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