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香川真司 8年前

ドルト、CLで到達した「完成形」。香川は出場時間短く…流れに乗り遅れてしまったのか

ドルトムントは現地時間8日、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト16の2ndレグでベンフィカと対戦して4-0で勝利。アウェイでの1stレグは0-1で敗れていたが、ホームでの大勝によって2戦合計4-1とし、ベスト8進出を決めた。ドルトムントはオーバメヤンがハットトリックを決める活躍を見せるなど今季の「完成形」が見えた試合だったが、その中でも香川真司は試合を決定付ける3点目が決まったあとの出場となった。果たして、香川はこの流れに取り残されてしまったのだろうか。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドルトムント、1stレグ敗戦からの逆転。4得点でベスト8進出

オーバメヤン
ハットトリックを達成したドルトムントのオーバメヤン【写真:Getty Images】

 新戦力が“融合”した。2017年3月8日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝ラウンド2ndレグ、ボルシア・ドルトムントはホームにSLベンフィカを迎えた。

 1stレグを0-1で折り返したことで、90分で決着をつけるには少なくとも2点が必要だったドルトムント。試合開始から果敢にベンフィカを攻め立てた。4分には、デンベレのCKからプリシッチがファーに反らし、オーバメヤンが頭で合わせて先制する。アウェイで相手のFWミトログルーに教えらえた「最初のチャンスはモノにしなければならない」というCLの教訓。今度は逃さなかった。

 ベンフィカ戦には[5-1-2-2]の基本布陣で挑んだ。離脱したロイスに代わったのは、先制弾を演出したプリシッチ。状況に応じてデンベレと2シャドーを組んだ18歳のアタッカーは、ロイスの“不在”を感じさせなかった。瞬時に攻守を切り替え、ハードワークを惜しまない。攻撃ではスピードに乗ったドリブル突破で、相手に脅威を与え続けた。

 特に後半、プリシッチは存在を証明した。56分、右サイドからクロスを入れてオーバメヤンのGKとの1対1を演出。オーバメヤンは決めきれなかったが、アシスト寸前だった。そして59分。ピシュチェクのスルーパスに、瞬時のスピードで裏へ抜け出す。緩やかなループで勝ち越し弾を決めた。試合後にトーマス・トゥヘル監督は「彼はチームと共に格別な後半を演出したね」と、“代役”を称賛した。

 その後、61分と85分にオーバメヤンが追加点を挙げて終わってみれば4-0。ベンフィカを全くと言っていいほど寄せ付けず、ドルトムントはCLベスト8進出を決めた。

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