控えの立場すら失った本田。シーズン途中で契約解除の報道も
ミランで完全に出場機会を失っている本田圭佑。冬の移籍期間でも移籍はせず、クラブに残留したが、状況は改善するどころか悪化した。
相変わらずスソが不動の立場で、層の薄かったウイングにもジェラール・デウロフェウとルーカス・オカンポスの2名が加入。4日のキエーボ戦ではそのスソが故障して前半での交代を余儀なくされたが、左で先発したデウロフェウが右に回され、オカンポスが投入されることで解消。もはや本田は、スソの控えという立場すら失うことになった。
この状況について、さすがに今まで本田圭佑に好意的な評価を下していた記者も悲観視を強めている。民報TV局『メディアセット』で、長年ミラン番の名物記者として人気を博したカルロ・ペレガッティ記者は残念そうに語った。
「最近は、もうアップを命じられることすらもなくなった。ケイスケは真面目だし、サッカーセンスのある人間だと私は思っているが、残念ながらミランでのチャンスはもうないと考えなければならない。選手であるならば、プレー先を求めることも重要だろう」とコメントした。
これ以上残ることにメリットはなく、もしオファーがあるのならば契約解除してでも新天地を求めた方が良い、という見方もできる。現に先月24日、地元メディアで「本田がシアトル・サウンダーズ移籍に向けて選手間合意に達した」と一斉に報じられた。欧州の移籍市場期間は閉じても、アメリカのMLSなら3月から5月までの登録が可能。経営権を取得する中国資本の合意を待ち、ミランが契約解除をする可能性まで伝えられていた。