アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
アーセナルは現地時間7日に開催されたチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16の2ndレグでバイエルンと対戦し、1-5の大敗。アウェイでの1stレグでも1-5で敗れており、2戦合計2-10で敗退が決まった。
17年連続でCL本大会に出場しているアーセナルだが、ベスト16敗退はこれで7年連続。これは大会史上初のことだ。
この珍記録が生み出された理由は様々に指摘されているが、そのうちのひとつにアーセナルのグループステージでの成績が大きく関係している。
決勝トーナメント1回戦となるベスト16は、各グループの1位クラブと2位クラブが対戦するレギュレーションとなっている。今季を例に言えば、バルセロナやユベントスといった優勝候補は1位でグループステージを通過しているため、2位通過となった場合はそういった強豪クラブと対戦する可能性が必然的に高くなる。
そのため、どのクラブもベスト16で強豪との対戦を避けるべく可能な限り1位通過を狙う。
だが、ベスト16敗退が続いたアーセナルの7年間の成績を見てみると、7季中5回グループステージを2位で通過している。
5回の内訳を見てみると、バルセロナとバイエルンが2回ずつ。どちらも近年は常に優勝候補に挙げられるビッグクラブだ。2014/15に対戦したモナコは比較的組しやすい相手という前評判だったが、伏兵を前にホームでの1stレグで致命的な敗戦を喫したことでベスト16敗退となった。
もしアーセナルがグループステージを1位で通過できていれば、よりベスト8進出の可能性は高まっていたのではないだろうか。
もちろん、1位で通過したからといって全てが楽な組み合わせになるわけではない。今季は5年ぶりに1位でグループステージを通過したアーセナルだが、不運にもバイエルンを引き当ててしまった。
だが、過去7年間のグループステージでもう少し勝ち点を積み上げることができていれば、少なくとも「7年連続ベスト16敗退」という記録にはならなかったかもしれない。
【了】