サウサンプトンのセドリック・ソアレス【写真:Getty Images】
ダニエウ・アウベスが退団して以降、右サイドバックに不安を抱えたままのバルセロナ。現在はアレイシ・ビダルが長期離脱中で、本来は中盤のセルジ・ロベルトが最終ラインに入ってなんとかしのいでいるが、解決策を見出しつつあるかもしれない。
英紙『サン』は、バルセロナが夏にサウサンプトンに所属するポルトガル代表DFセドリック・ソアレス獲得に動くと報じた。
昨年夏の欧州選手権ではポルトガル代表の優勝に大きく貢献したセドリックは、足元の技術に優れた攻撃的なサイドバックで、バルセロナのスタイルに合致する能力を備えている。今季はクロード・ピュエル監督率いるサウサンプトンで主力として活躍し、評価を高めてきた。
スポルティング・リスボンの下部組織出身で、サウサンプトンに引き抜かれた際の移籍金は550万ユーロ(約6億6000万円)と推定されている。今回バルセロナはその約5倍にあたる2900万ユーロ(約35億円)程度を用意して引き抜きにかかると見られている。
近年は育てた選手を売る側に回って数々のビッグクラブに優秀な選手を輩出してきたサウサンプトンにとって、獲得時の5倍で売却できる機会を逃す理由はない。主力を手放しても毎回しっかりと代役を確保してきた。
右サイドバックが最大の補強ポイントになっているバルセロナは、バレンシアのジョアン・カンセロなどにも興味を示していると伝えられている。もちろんセルジ・ロベルトが来季以降もDFとしてプレーする選択肢もあるだろうが、本来は中盤で起用したいはず。
ルイス・エンリケ監督退任が決まり、来季から新たな指揮官を迎えての戦いを始めることになるが、果たして“D・アウベスの後継者”には誰が指名されるだろうか。
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