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香川真司 8年前

香川が語るドルトの「カウンター型」布陣。逆転突破目指し、ロイス不在でCLベンフィカ戦へ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ロイス不在で考えられる2つの対処法。香川の出番は?

マルコ・ロイス
負傷離脱したマルコ・ロイス【写真:Getty Images】

 この場合の対処の仕方としては、主に2つ考えられる。

 1つは、[5-3-2]のフォーメーションを維持したまま、同タイプの選手をロイスの抜けた穴にあてがう。レバークーゼン戦でも途中出場したクリスティアン・プリシッチ、アンドレ・シュールレの両ウインガーを、そのまま3トップの左に当てはめる。

 特にプリシッチは単にスピード面だけでなく、ボールを失った時の守備を考えても“損失”をほとんど埋めてくれそうだ。シュールレはそのゲーゲン・プレッシングを不得手としているところがあり、なかなか先発に定着できないのはその辺りに理由がありそうである。

 2つは、2月4日のライプツィヒ戦でそうだったように、[5-1-2-2]の布陣を採用する。前線を2トップにして、中盤の枚数を1枚増やすのだ。もっとも、「カウンター型」という「基本的なイメージ」は変わらない。ピエール=エメリク・オーバメヤンとプリシッチが2トップを組む。ウスマヌ・デンベレが中盤に降りて、ゴンサロ・カストロとインサイドハーフを組む。

 仮に香川が先発するとしたら、この布陣が採用された場合が考えられる。しかし、攻守における縦の切り替えに特徴のあるカストロが好調を維持していることを踏まえれば、ベンフィカ戦でひとまず香川はベンチスタートだろうか。

 レバークーゼン戦の後で、香川はベスト8進出を賭けたポルトガルの古豪との2ndレグを、「総力戦」と捉えた。

「こういう厳しい戦いの中でチームの力になるために、結果を残してやっていきたいと思います」

 どういった場面で出番が回ってくるかは分からないが、代謝障害で戦列を離れたマリオ・ゲッツェも欠場することを考えても、ベンフィカ戦は「総力戦」。ドルトムントの誰にとっても、「チームの力になるために」という気持ちがより重要になってきそうだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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