チェルシーが今季プレミアリーグで順調に首位を走っている理由は、アントニオ・コンテ監督の選手起用法に関するデータからも読み取ることができるという。7日付の英紙『ミラー』が伝えた。

　今季からコンテ監督が就任したチェルシーは、シーズン序盤こそ結果が安定しなかったものの、11月にはリーグ首位に浮上。その後はわずか1敗しか喫することなく勝ち点を重ね、現地時間6日に行われたウェスト・ハム戦にも勝利を収めたことで2位との差は10ポイントにまで広がっている。

　リーグ戦で安定した結果を出すチームにはよくあることだと言えるが、今季のチェルシーも先発メンバーの変動が少ない。『ミラー』の集計したデータによれば、コンテ監督が今季のリーグ戦27試合で起用したスターティングイレブンは「11通り」であり、上位6チームの中では圧倒的にパターン数が少ないという。

　対照的なのが3位のマンチェスター・シティで、これまで26試合を「26通り」のメンバーで戦っており、同じ11人が起用されたことは一度もないとのこと。2位トッテナムと4位リバプールも「24通り」、5位アーセナルと6位マンチェスター・ユナイテッドも「22通り」で、チェルシーより大幅にメンバー変動が多い。

　チェルシーは昨シーズンの低迷により今季の欧州の大会に出場せず、国内の戦いに専念できていることがその要因だという指摘もあるが、理由は他にもあるかもしれない。コンテ監督は、これまでのリーグ戦全試合で交代枠「3人」を全て使い切っているプレミアリーグ唯一の監督だという。

　これによりレギュラーメンバーの疲労を抑えられていることも、安定したメンバーで戦える一因ではないかと論じられている。他の監督たちには見習うべき部分があるかもしれない。

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