マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバ【写真:Getty Images】
元イングランド代表MFのフランク・ランパード氏は、マンチェスター・ユナイテッドが今季獲得したフランス代表MFポール・ポグバは、サッカー界”史上最高”の移籍金に見合う活躍をまだ見せられていないとして苦言を呈している。英メディア『スカイ・スポーツ』が7日付で伝えた。
2012年にユナイテッドからユベントスへ移籍し、イタリアでの活躍により世界屈指のMFと評価されるようになったポグバは、昨年夏に古巣ユナイテッドに再加入。約8930万ポンド(約124億円)とされる移籍金が支払われ、現在のサッカー界の”最高額の男”となった。
だが、プレミアリーグで長年活躍し、先月現役引退を発表したランパード氏は、ポグバのここまでのプレーぶりに納得はしていない。「9000万ポンドが支払われれば、結果を見たいと思うものだ。彼はそれに応えていない。若い選手であり、これからできる可能性はあるが、現時点では試合を変える選手ではない」と評した。
ランパード氏はポグバの才能を高く評価しながらも、「まだ完成品ではない」とコメント。「今でもまだはっきりとは分からない。ベストポジションはどこなんだ? どういう選手なんだ? 彼は何をやりたいんだ?」と述べ、最大の持ち味がどの部分にあるのか明確にできていないという考えを示している。
「9000万ポンドや1億ポンドを払いたいと思うのは、(ルイス・)スアレス、(クリスティアーノ・)ロナウド、(リオネル・)メッシのような選手たちだ。彼らは年間40ゴールや50ゴールを決めてくれる。毎週自分の力で試合に勝つことができる。ポール・ポグバにそれができるかどうかは分からないが、そういう基準で判断される」
「9000万ポンドを支払うのなら、9000万ポンドの問題を抱えたいとは思わないものだ」とランパード氏。史上最高額の移籍金により設定された高いハードルを越えるだけの活躍を、これからポグバは見せていくことができるだろうか。
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