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柴崎岳、スペインデビューは3/19が濃厚。緻密に練られた復帰プラン、“忍耐”の先に見える復活の光

text by 舩木渉 photo by Wataru Funaki

過酷なアウェイ遠征は回避か。チームにはポジティブな雰囲気漂う

練習場ではファンとの交流で笑顔を見せたことも。クラブのサポートを受け状態は上向き
練習場ではファンとの交流で笑顔を見せたことも。クラブのサポートを受け状態は上向き【写真:舩木渉】

 筆者もテネリフェ島からマドリードへの移動で「エア・エウロパ」を利用し、たまたまバスケットボールのスペイン国内トップリーグに所属するイベロスター・テネリフェの選手たちと同じ便に乗った。狭い機内に収まる彼らはとても窮屈そうで(体が大きいからかもしれないが)、日本の環境に慣れた柴崎には少なからずストレスになるだろうと感じた。

 こういった周囲の環境や柴崎本人の状態など、あらゆる要素を考慮して慎重に復帰へのプロセスが進められている。テネリフェ島の水や食事が合わないのでは、本人が環境に満足していないのでは、などの見解も目にしたが、それらの中には的外れなものもあるだろう。おそらくクラブはすべてを把握し、できる限り柴崎の要望に応えながら常に問題解決に最適な道を模索している。

 コンディションを万全に整え、チームメイトと違いを理解し合う時間も確保し、過酷なアウェイ遠征を避けて起用するとなると、今月19日のレウス戦がベストな選択肢になる。アクシデントさえなければ最低でも途中出場でピッチに立つチャンスが与えられるだろう。

 ただ、ここにきて12日デビューの可能性も浮上している。チーム内のけが人がこの1週間で増え、マルティ監督はヘタフェ戦のアウェイ遠征メンバーに柴崎を含めるかもしれないと地元メディア『エル・ドルサル』が報じた。週の終わりまでアクシデントなくチーム練習に参加できれば、という条件付きではあるが、昇格のためには3位と6位の上位対決で負けるわけにはいかないということだろうか。

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