試合2日前に背番号10が語った攻撃の形
別室でのTVインタビューを終え、中村俊輔がミックスゾーンに現れた。ホームで勝ち点を落としたことに悔しさを滲ませつつ、この試合で見つけた収穫と課題に言及していく。チームとして、個人として乗り越えるべきポイントについても語られた。『名波ジュビロへの新エースの融合』は一歩一歩、少しずつ進んでいくことになりそうだ。
3月4日、明治安田生命J1リーグ第2節、ジュビロ磐田はベガルタ仙台をヤマハスタジアムに迎えた。ホーム開幕戦ということもあり、スタンドは14,554人の観衆で埋め尽くされた。
仙台にポゼッションを譲りながら、何度か速い攻めを披露。セットプレーはゴールの匂いが漂い、実際に川又堅碁には何度か決定機が訪れた。効果的な攻撃がほとんどなかった前節・セレッソ大阪戦に比べればポジティブな要素は少なくない。
アダイウトン、太田吉彰の両翼がスペースに走り、ムサエフはチームに躍動感をもたらした。ヤンマースタジアム長居ではサポートを得られず孤立した川又も、味方とのいい距離感を維持。彼が楔を受け、周囲が前向きにプレーする場面もあった。
試合2日前、仙台について中村俊輔はこう述べている。
「今年から3-4-3になって、4-1-5で(ボールを)回してサンフレッチェやレッズのような戦術をとる感じに変わってきている。3バックになる瞬間、早めにその両脇を突くというのが一つの攻撃の形になると思う」