ティエリ・アンリ氏(左)がアーセン・ヴェンゲル監督(右)の後任に?【写真:Getty Images】
今季でアーセナルとの契約が満了になるアーセン・ヴェンゲル監督は退任か、それとも留任か。シーズンも終盤に差し掛かり、名門を長く率いた指揮官の去就に関する議論が熱を帯びている。
そんな中、英紙『テレグラフ』はティエリ・アンリ氏がヴェンゲル監督の後任候補筆頭であると報じた。
かつてアーセナルで一時代を築いたアンリ氏は、現在ベルギー代表でロベルト・マルティネス監督のアシスタントコーチを務めている。まだプレミアリーグで監督を務めるのに必要な指導者ライセンスを持っていないが、それも来季開幕までには取得できる見込みだという。
だが、なぜトップレベルでの指導経験のない人物がいきなりアーセナルの新監督候補になるのか。その理由はオーナーであるスタン・クロンケ氏のお気に入りだからと『テレグラフ』氏は指摘している。
オーナー一族はアンリ氏の現役時代からの大ファンで、ヴェンゲル監督をはじめ、ジョゼップ・グアルディオラ監督やエメ・ジャケ監督など数々の名将の下でプレーしてきた経験と、選手としての偉大な功績を高く買っているとのこと。
また、フランス代表時代の盟友ジネディーヌ・ジダンがレアル・マドリーの監督として大成したことを受け、アンリ氏にも同じ道を歩んで欲しいと考えているようだ。
以前UEFAのコーチングライセンス取得の一環でアーセナルのユースチームを短期間指導したことのあるアンリ氏だが、当時は『スカイスポーツ』の解説者としての仕事もあり、兼任が難しいことから正式な契約には至らなかった。
現段階でアーセナルとヴェンゲル監督の契約延長交渉は進んでいない。クラブのレジェンドであるアンリ監督の誕生はあるのか。しばらく注目を集めそうだ。
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