リバプールをけん引する“四銃士”。データが示す貢献度の高さ
現地時間4日に行われたプレミアリーグ第27節で、リバプールはアーセナルに3-1で勝利を収めた。
試合内容はスコア以上にリバプールの快勝。そう言って差し支えないものだった。特に前半45分間のパフォーマンスは圧巻で、相手の低調ぶりも手伝ってアーセナルにほとんど何もさせず本拠地アンフィールドに集まった観客を沸かせた。
ユルゲン・クロップ監督率いるチームをけん引するのは、前線の才能豊かな4人のアタッカーであることに疑いはない。フィリッペ・コウチーニョ、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、そしてアダム・ララーナ。
この4人は実に豊かで深みのあるハーモニーを奏でる。互いのコンビネーションは熟練の域で、見ている者を飽きさせない。三銃士ならぬ“四銃士”とでも呼べるだろうか。
実際に今季のリーグ戦において4人がスタメンに揃った11試合と、揃わなかった16試合を比較すると勝率に明らかな差が見えてくる。
コウチーニョの長期離脱やマネのアフリカ・ネーションズカップ参加によって4人が同時にスタメン起用されたのは11試合にとどまっているが、その場合勝率は72.7%(8勝1分2敗)を誇る。対して4人が揃わなかった16試合の勝率は50%(8勝5分3敗)と、20%以上も低くなる。
注目すべきは引き分けの数だろう。4人が揃わなかった場合は5引き分けとなっており、勝ち切れない試合が増える。もし4人同時起用の試合がもっと増えていればどうなっていただろうか。5試合のうちいくつかは勝利に変わっていたはずで、当然順位もいまより上にいるに違いない。