ポドルスキの神戸移籍を強く勧めた元J選手、ノヴァコヴィッチ
そんな「スシ・トランスファー」を強く勧めたのは、かつて1,FCケルン、大宮アルディージャ、清水エスパルス、そして名古屋グランパスに在籍したこともある、ミリヴォイェ・ノヴァコビッチである。
「ポルディは神戸からのオファーを受理するべきだ。日本の生活は夢のようだ。僕にとっては第二のドイツだね」
元スロベニア代表FWは今年1月、『エクスプレス』にそう語っていた。ヨーロッパと日本の両方に暮らせば、日本の治安がいかに良く、インフラが整い、何不自由ないかが分かる。ポドルスキは家族揃って神戸に引っ越すという。家族の生活のことも考えれば、ノヴァコビッチの言わんとすることは、日本人であれば誰もが理解できるだろう。
そして『南ドイツ新聞』電子版は、3月2日付の記事で「神戸牛」を紹介。「当地では95年に設立されたJリーグのクラブ(ヴィッセル神戸)よりも、神戸は神戸牛を通じて有名だ」と記している。そして神戸牛は高価だが、高給取りとなるポドルスキにとっては問題がない、とも。
今回のポドルスキの移籍によって、日本の文化や生活の実情がよりドイツに伝わり、「スシ・トランスファー」がただの「トランスファー」になる日もやって来るのかもしれない。
(文:本田千尋【デュッセルドルフ】)
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