香川真司【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントの香川真司は、現地時間4日に行われたブンデスリーガ第23節のレバークーゼン戦に73分から途中出場した。
試合は6-2でドルトムントが勝利し、香川も「完璧ではないですけど、とりあえずこうやって流れが良いことはすごく大事なので、この勝利は素直に弾みがつく。もちろん完璧を求めたらキリがないですけど、今のチームに必要なのはこうやって勝ち続けること」と安堵している。
しかし、香川自身はゴールに直接絡むことができなかった。「得点とアシストにはこだわって試合に入りましたけど、そういう意味ではすごく悔しい」と率直な気持ちを吐露する。
次の試合は8日に予定されているチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグのベンフィカ戦となる。ドルトムントはアウェイでの1stレグを0-1で落としており、CLベスト8進出へ絶対に勝たなければならない。
そして、香川にとってはチャンスでもある。レバークーゼン戦でマルコ・ロイスが負傷したうえ、先月28日のカップ戦が延期になった影響で今後は過密日程が続いていく。そのためターンオーバーを敷く可能性が高い。
香川は「マルコが怪我をして、(復帰までは)おそらく2、3週間あると思うので、総力戦になる。若い力も必要ですけど、こういう厳しい戦いの中で結果を残していきたい。チームの力になるために、結果を残していきたいと思います」と来る過酷な日々に向けて決意を述べた。
右足首の負傷などもあって一時はコンディションを崩していたが、現在は体調も万全の状態に近づいている。あとは試合に出て結果を残すだけ。今季は難しい立場に置かれていた香川にとって、本当の意味での戦いはここから始まる。
(取材:本田千尋【ドルトムント】、文:編集部)
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