FAカップのトロフィー【写真:Getty Images】
今季のイングランド・FA杯準々決勝では、試合が延長戦に突入した場合のみ、通常より1人多い4人目の選手交代が認められることになった。イングランドサッカー協会(FA)のマーティン・グレンCEOが明かしたとして、3日付の『ロイター通信』などが伝えている。
延長戦での4人目の選手交代は昨年3月に試験導入が認可され、昨年12月に日本で行われたクラブW杯でも実施された。先月8日にはドイツ杯(DFBポカール)のヘルタ・ベルリン対ボルシア・ドルトムント戦で両チームが4人目の選手交代を行い、欧州の主要大会で初めて”合計30人”が出場した試合となった。
FA杯では伝統的に、試合が引き分けに終わった場合には延長戦ではなく後日再試合を開催し、再試合も引き分けに終わった場合のみ延長戦、PK戦で決着をつける。だが過密日程を緩和するため、今季からは準々決勝での再試合廃止が決まっている。
従って、最初の対戦が引き分けに終わった時点で延長戦が行われるが、その延長戦では4人目の選手交代が認められることになる。「4人目の交代は新たな関心を生み出すだろう。技術面でも、各監督がこのチャンスをどう用いるのか、最終結果にどう影響をもたらすのか興味深い」とグレンCEOは新ルールの試験導入についてコメントしている。
FA杯準々決勝は3月11日から13日にかけて開催。ミドルスブラ対マンチェスター・シティ、アーセナル対リンカーン・シティ、トッテナム対ミルウォール、チェルシー対マンチェスター・ユナイテッドの各カードが予定されている。
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