ケビン・グロスクロイツ【写真:Getty Images】
浅野拓磨や細貝萌が所属するシュトゥットガルトは3日、ドイツ代表MFケビン・グロスクロイツとの契約解除を発表した。
グロスクロイツは先月末28日の深夜、シュトゥットガルト市内中心部で若者グループに襲われて暴行を受けた。そこで頭部を負傷し、一時的に入院するなど大きなトラブルに発展していた。
一連の騒動を看過できない行為と判断したシュトゥットガルトは、グロスクロイツ本人と話し合いの場を設け、双方合意のもとで契約解除に至ったという。同選手は今季リーグ戦16試合に出場し主力として活躍していた。
ドイツ代表の2014年W杯優勝メンバーでもあるグロスクロイツだが、これまでも度々問題を起こしてきたことで知られる。ドルトムント時代のホテルのロビーでの放尿騒ぎや、ケルンサポーターとのトラブルなどが話題になった。
今回は深夜にプロ選手として相応しくない行動をとったと判断され契約解除に至った。クラブ公式サイト上でコメントしたグロスクロイツは「僕は間違いを犯した。心から謝罪する。結末を受け入れ、シュトゥットガルトでの時間が終わってしまうことを後悔している。チームやスタッフ、特にここ数日サポートしてくれたファンのみんなに感謝したい」と反省を述べている。
シュトゥットガルトのハンネス・ヴォルフ監督は「あの事件があり、ケビンとの関係快勝は唯一の論理的なステップだった。あらゆることが我々にとって簡単な状況ではない」と、グロスクロイツとの契約解除を惜しんでいる。
クラブとしては選手が不祥事について反省し、心から謝罪していることを認めているが、規律を重んじて契約を解除せざるをえない状況だったこと、そして友好的な契約解消であることを強調している。トラブルを重ねてきた元W杯王者は、今後失った信頼を取り戻せるだろうか。
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