カズを撮影する際に取るポジション
三浦知良は「18歳でプロになったときは、50歳までやるとは思わなかった。30歳のときも、40歳のときもそう。ここまで続けられたのは周りの皆さんに助けられてきたから。特にチームメートには助けてもらっているし、感謝したい」と感慨深そうに語った。
史上最速となった今季の開幕だからこそ実現した2月26日の試合。開幕ホームゲーム、カズの誕生日、50歳の節目の年。さらには対戦相手が松本山雅だった。条件はこれ以上ない。やはりこの人はそういう星の下に生まれているとしか思えない。あとはカズゴールを決めるだけ!
多くの報道陣が集まり、横浜FCのJ2主催試合では過去最多となる1万3244人の大観衆が集まった。スタンドは水色(横浜FC)と緑(松本山雅)がちょうど半分に分かれた。アウェイと感じさせない松本サポーターの数だった。
中には緑を着ながら、カズを見に来た松本サポーターも少なからずいただろう。そして、プラス思考なカズのことだから「ヴェルディカラーですね」とおどけて見ていたかもしれない。
カズを撮影するのであればサイドラインぎりぎりに撮影ポジションを取る。特にメインスタンド側に。それは、昨年までのカズのプレースタイルが、サイドに開いてボールを受け、ハーフの選手に叩いて、ゴール前に走り込むというものだったからだ。だからコーナー付近で撮影することが多くなる。
もう一つ、カズはエンターテイナーだから「カズダンス」をメインスタンド側、ピッチ中央で行うため、それを「逃すまい!」と、タッチラインからか、ゴールラインぎりぎりにカメラマンは構える。