元ドイツ代表のオリバー・ビアホフ氏【写真:Getty Images】
ミランなどで活躍した元ドイツ代表FWであり、現在同代表のチームマネージャーを務めるオリバー・ビアホフ氏は、サッカーにおいてオフサイドを廃止するというルール改革案に賛同を示している。1日付の独紙『シュポルト・ビルト』のインタビューで語った。
今年1月には、国際サッカー連盟(FIFA)の技術発展部門責任者を務める元オランダ代表のマルコ・ファン・バステン氏が「オフサイド廃止」の案を打ち出して大きな話題となった。相手ゴール前での“待ち伏せ“を禁じるルールを廃止することで、より得点機会を増やして試合の魅力を高めることができるという考えによるものだ。
ファン・バステン氏の案に対しては否定的な声も多く上がっていた。だがビアホフ氏は、かつて行われたルール変更が受け入れられたのと同様、オフサイド廃止がサッカーの改善に繋がる可能性もあると考えているようだ。
「当初は懐疑的な見方もあったバックパス・ルールがサッカーにポジティブな影響をもたらしたことを見てみればいい。オフサイドをなくすことで、プレーがより魅力的にならないとは限らないだろう。一定のテスト段階を設けてみるべきかもしれない」
かつては味方選手からのバックパスをGKが手でキャッチすることも認められていたが、時間稼ぎや消極的なプレーを防ぐため1992年からルールが改められた。現在では、GKは味方選手からヘディングなど足以外で返されたボールのみ手で扱うことができる。
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