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久保裕也、ベルギー移籍の舞台裏。5戦3得点で示した“助っ人”の価値【海外組の真価~日本人選手の現在地】

text by 舩木渉 photo by Getty Images , Yuya Kubo

移籍後5試合で3得点。チームメイトも絶賛「僕はユウヤをリスペクトしている」

トーマス・フォケ
久保裕也への印象を語ったトーマス・フォケ【写真:Getty Images】

 久保は短期間でチームメイトからのリスペクトを勝ち取った。ファンハーゼブルック監督はスタンダール戦に向けて「ユウヤがいればもっと攻撃的に振舞える」と語っていた。優勝決定プレーオフ進出を目指すヘントにとって、上位と離されないためにも非常に重要なゲームだ。

 19日に行われたスタンダール戦では、3-4-2-1の2シャドーの一角で起用された。目立ったチャンスは作れなかったものの、それまでの4-2-3-1からシステムを変更しても久保は欠かせないという事実は証明できただろう。中央を基本にピッチを幅広く動いてチャンスを生み出す、監督から求められているプレーを徐々に表現できるようになっている。

 そして26日のムスクロン戦では、見事なボールコントロールから左足で狙い澄ましたシュートをゴールに突き刺した。移籍後の5試合で3得点は信頼を得るのに十分すぎる結果で、これまで唯一欠けていた流れの中からの得点がヘントを4試合ぶりの勝利に導いた。

 スタンダール戦に右ウイングバックで先発したベルギー代表のトーマス・フォケは、直前の16日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1st legのトッテナム戦後に久保に対する思いを語ってくれた。

「初めて会った時からとても親切で、ナイスガイだった。彼にとって初めての試合でゴールを決めて、クオリティの高さを見せつけられたね。彼の持ち味はスピードと、両足で正確なパスを蹴れること。そして何よりも簡単にゴールを決められる。これらは僕たちの“No.10”として重要なことなんだ。素早い動きで大柄なストライカーをアシストできる。いい補強だったと思う。僕はユウヤのことをリスペクトしているよ」

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