“地元に根付いたサポーター”がクラブを本当の意味で強くする
永島「でも、松木さんが最初に言ったように、クラブの収支のバランスって非常に良かったですよね。具体的に何かと言うと、まあ放映権もあるだろうし、スポンサー、そして入場料収入、そしてコンテンツの収入。これがクラブの主な収入ですよね。このバランスが一番取れることが重要です。
でも、今Jリーグの一番の問題点は、安定した入場料収入というのが非常に右肩下がりになっていること。やはりそういう意味では、地元に密着する。やっぱりレッズが強いというのは、強力なサポーターが地元に根付いているから。やっぱり、レアル・マドリーと一緒で、クラブ経営の中の収入のバランスが非常に良いんですよね。そして、マンチェスター・ユナイテッドなどは特に、地元の入場料収入が高いんですよ。非常に強固な地元との関係、やっぱりそこをどうして作っていくか、そして入場料(収入)を上げていくか、ということだと思います」
ダバディ「Jリーグの平均は5000人ですからね、全部で」
松木「まあ、ヨーロッパのビッグチームになると、8割がた年間シートじゃないけど、もう決まっているわけじゃない、金額が。だから……。そこに行き着きたいよね」
永島「そうなんです。そこをなんとかするために必要なのが、長期的なビジョンなんですよね」
JOY「確かに、レッズのサポーターのような熱をすべてのチームが持ち出したら、Jリーグの勢いというのは相当出ますよね」
永島「(浦和レッズは)それぐらいの努力をされてると思うんですよね、企業努力、クラブ努力があってこそ」
JOY「そうですよね、サッカーを好きになってもらう動きを何かしてきたってことですもんね」
永島「そうですね。やっぱり、槙野(智章/浦和レッズ)が、前に出てコメントして、賛否両論あっても『僕はこう思う』っていう。やっぱりそれが世界基準じゃないかなと思うんですよね」
松木「…レベル高いな、これ! もうついていけないなあ(笑)。ちょっと思惑と違ったなあ、今日スキップして来たんだけどさ、帰りは下向いて帰りそうだよ(笑)」
【了】