リヨンのフラッグ【写真:Getty Images】
フランス1部リヨンは、現地時間19日に行われたリーグアン第26節ディジョン戦でピッチに乱入して選手と自撮りした15歳の少年を訴えることに決めたようだ。26日付の英紙『ザ・サン』などが報じている。
この試合で一度は1-2と逆転されるも、最終的に4-2で逆転勝利をおさめたリヨン。この勝利に、リヨンの熱狂的なファンである15歳の少年は居ても立ってもいられなくなったようだ。
そこで、同少年は柵を乗り越えてピッチに乱入。3点目を決めたFWアレクサンドル・ラカゼットとFWメンフィス・デパイに近づき、思い出として自撮りを撮影したようだ。
しかし、リヨンはこの行動に激怒し、同少年を訴えるという厳しい対応をとるつもりでいるという。そのことを、フランス人記者のジュリアン・ローレンス氏が英メディア『BTスポーツ』の番組で明かしている。
「この15歳の少年は先週、リヨンの4点目をラカゼットとデパイと祝いたかったのだろう。そしてピッチを走って彼らと写真を撮った。だけど、リヨンは彼を訴えようとしている」
このクラブの決断に対して、同少年は当時の状況をこのように説明している。
「嬉しくてたまらなかったからそんなことは考えもしなかった。今からクラブと裁判所で会わなければいけない」
一方、リヨンのサポーターは同少年の味方をし、クラブ幹部に処分の軽減を求めて抗議をしたようだ。しかし、スタジアムや選手の安全性に過敏であり、このような行き過ぎた行動にあまり寛容ではないジャン・ミシェル・オラス会長は、この抗議に全く耳を貸さなかったという。そして今、フランスでは同会長の決断について論争が起きていると報じられている。
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