「僕はチームのなかの駒の一人として見ています」(中田仁司監督)
後半20分にFW津田知宏との交代でベンチに下がったカズは試合後、攻撃面のコンビネーションがまだまだ未熟な点を反省材料にあげながら、守備面では昨シーズン3位の強敵・松本山雅を1‐0で撃破する勝利に貢献できたと表情をほころばせた。
「松本相手にそれほど多くのチャンスは訪れないと思っていたし、まずは自分たちが一体となって守備をすること、フォワードであれ前からのディフェンスで後ろを助けなければいけないと思ってキャンプからずっと取り組んできましたし、そのなかでの連動を心がけてプレーしました。
特に攻撃に関しては出来は物足りなさもありますけど、チームが勝利して、自分も65分まで出たなかでチームがひとつの形を維持できたので、その意味ではよかったと思います。ただ、まだまだ自分自身も足りないことが多いし、フォワードとしてゴールという結果を出さなきゃいけないと思っています」
自らの言葉を介して強調したフォア・ザ・チームの精神、50歳になっても変わることのない献身的な姿勢こそが、中田仁司監督をしてスタメンにカズの名前を書き込ませる理由でもある。
「カズがレジェンドあることは確かですけど、一方でプロ中のプロでもあるからこそ、僕はチームのなかの駒の一人として見ています。だって、若い選手たちがカズを抜けないんですから。若い選手が勝っているのは、肌の艶のよさだけかな。若手は何をやっているんだ、となりますよね。
ただ、皆さんもおわかりのように50歳ですから、リーグ戦で全42試合、すべてでスタメンとして出られるかと言ったらそれは無理です。なので、カズのコンディションがいい時期に、その力を発揮できるような使い方をする。僕が監督を引き受けてからは、ずっとそういう方針を貫いてきました」
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