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Jリーグ 8年前

FC東京にもたらされた“化学反応”。高萩洋次郎と橋本拳人、ボランチが体現する「泥臭さ」

text by 藤江直人 photo by Getty Images

「最初の5試合でスタートダッシュを切ることが重要」

本大会メンバーには選出されなかったが、手倉森リオ五輪日本代表監督(当時)は橋本を招集するか最後まで頭を悩ませたという
本大会メンバーには選出されなかったが、手倉森リオ五輪日本代表監督(当時)は橋本を招集するか最後まで頭を悩ませたという【写真:Getty Images】

 すべてのポジションをハイレベルで務めあげるユーティリティープレーヤーは「どこに入っても、そこに自分がいる意味というものを出したい」というテーマを掲げてきた。それでも、最も大きなこだわりをもつポジションは、FC東京U‐18時代から主戦場としてきたボランチとなる。

「センターバックを含めて中央にいるときには、自分の一番の武器であるボール奪取から、前線へ起点となるパスを出すプレーは得意としているところなので。攻守にわたって常にアグレッシブにプレーするところを、自分のなかでは意識しています」

 長いリーチを生かしたボール奪取力は秀逸で、リオデジャネイロ五輪を率いた手倉森誠監督(現日本代表コーチ)も橋本を本大会のメンバーに招集するか否か、最後まで頭を悩ませた。

 昨シーズンは故障者が続出し、苦戦を強いられたチームのなかで28試合に出場して4ゴールをマーク。飛躍の年を迎えたが、11月のホンダFCとの天皇杯4回戦で右ひざの半月板を損傷。緊急手術を受け、全治まで最大で3ヶ月を要すると診断された。

「けがをしてからは、この開幕戦を目指して頑張ってきた。ひとつの目標に置いてきたので、勝利で終われたことは本当に嬉しいけど、大事なのはこれから。最初の5試合でスタートダッシュを切ることが重要になるので、勝ち続けられるように、次もいい準備をしていきたい」

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