チームとしての戦いぶりはサウサンプトンが上回ったが…
試合開始からサウサンプトンが仕掛ける。ガッビアディーニがサイドへ流れるなど、ユナイテッドの両サイドを押し込む。11分には右サイドからのクロスにガッビアディーニが合わせるもオフサイドの判定で先制ならず。VTRを見ると、ガッビアディーニのポジションはオンサイドであっただけに、ユナイテッドは命拾い。
すると19分にイブラヒモビッチが直接FKを決めてユナイテッドが先制。さらに38分にはジェシー・リンガードの追加点が生まれた。46分にガッビアディーニが1点を返し、2-1で前半を折り返す。
リードはしたものの、ビルドアップが上手くいかないユナイテッドは後半開始からキャリックを投入。しかし、48分にガッビアディーニが同点ゴールを奪う。その後もサウサンプトンは畳みかけるもポストに嫌われるなど、勝ち越すことができない。
試合が決まったのは87分。イブラヒモビッチがヘディングシュートを決めて決勝点。ユナイテッドはマルアン・フェライニを投入して試合をクローズさせた。
チームとしてより組織だったサッカーを展開していたのはサウサンプトンの方だった。2週間の準備期間があり、日程的にユナイテッドよりも有利だったとはいえ、サイドを上手く使いながら仕掛ける攻撃は迫力があり、多くのチャンスを作り上げていた。
しかし、結果として優勝したのはユナイテッドだった。イブラヒモビッチの個の力がものをいった形だ。この試合の2ゴールを含めて公式戦38試合26ゴール。終盤は膝に手を付くシーンもあり、厳しいコンディションでも結果を出すのはまさにエースだ。