GKマルティン・ベルコヴェツ【写真:Getty Images】
現地時間25日に行われたチェコリーグの試合で、トーゴ代表歴のあるFWが相手GKの生命の危機を救ったとして称賛されている。25日付の『iSport.cz』などチェコ複数メディアが伝えた。
チェコ1部のボヘミアンズに所属するGKマルティン・ベルコヴェツは、スロヴァツコとの試合でエリア付近へ送られたハイボールをヘディングでクリアしようとして、同じくそこに走り込んできた味方選手と激しく衝突。そのままピッチに倒れ込んだ。
ベルコヴェツは頭を強く打ち、意識を失っていたようだ。スロヴァツコのFWフランシス・コネはその異変に気付き、相手GKの頭を掴んで口の中に手を突っ込むと、舌を引っ張り出した。意識のない状態で舌を飲み込んで窒息するのを防ぐためだ。
コネの迅速な対応もあり意識を取り戻したベルコヴェツは、担架に乗せられてピッチを後にしていった。病院へ搬送されて治療を受け、大きな問題はないことが確認されたようだ。その後SNSでコネへの感謝の言葉を投稿している。
コネはメディアの取材に対し、救急対応に関しては“エキスパート“であることを明かしている。他国でプレーしていた際に、たびたび同様の対応を経験しているとのことだ。「これで4回目だ。タイで1回とアフリカで2回。選手が舌を飲み込むことがないようにいつもチェックしているよ」とコネは語った。
【了】