香川の状態は上向き。必要なのはきっかけとなる”1点”
ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】
香川真司は76分から途中出場。デンベレが下がったことで、オーバメヤンとロイスが2トップを組み、香川はトップ下に入った。布陣は[5-2-1-2]といったところである。3-0のスコアで、試合時間は残り15分間だったため、香川のトップ下が機能した/しないの判断は難しい。しかし前節ボルフスブルク戦に続いて、対人の強さを発揮するなど、コンディションは上向きのようだ。
惜しむらくは、85分にシュールレのクロスをファーで合わせたが、わずかに右に外してしまったことか。しかし、ボルフスブルク戦の後、試合で得た手応えをゴールに繋げることができるようにやっていきたい、と語っていた香川。その言葉通りに決定機を掴んだことを踏まえれば、日々のトレーニングを基に良い方向に進んでいるのではないか。
ちょっとしたきっかけ、つまり1ゴールが決まれば、今季の終盤に向けて上昇気流に乗っていけるのかもしれない。もっとも、限られた時間の中で、ほんのわずかなきっかけを掴まなくてはならない難しさがあるのだが。
トゥヘル監督は、このアウェイの勝利を「巨大な一歩」と振り返った。ドルトムントは内容と結果でフライブルクを圧殺した。一方、フライブルク戦を終えて、今季のリーグ戦で香川はまだノー・ゴール。長らく足首痛などで苦しんできたからこそ、ちょっとした1ゴールが、「巨大な一歩」となる可能性は秘めている。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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