苦手アウェイで何としても欲しい勝ち点3
ゴールにつなぐことができるか。2017年2月25日のブンデスリーガ第22節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでSCフライブルクと対戦する。
ドイツ南西部にあるフライブルクは、フランスとスイスの国境に近い。ドルトムントが位置するノルトライン=ヴェストファーレン州とは、一線を画す雰囲気だ。周囲を深い山と森に囲まれたSCフライブルクのスタジアム、シュヴァルツ・ヴァルド・シュタディオンは、まさに”アウェイ”と呼ぶに相応しい。観客席とピッチの距離が近く、ゴール裏の熱狂が体の芯まで、直に伝わってくる。
前節のボルフスブルク戦を3-0の快勝で終えた後で、香川真司は「ホームでこれぐらいの結果を出せてもアウェイっていうのが課題になっている」と言及した。
ドルトムントは後半戦が始まってから、アウェイでまだ1勝しかしていない。後半戦開幕戦のブレーメン戦のみだ。4試合をこなして1勝1分2敗。現在チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の3位に位置するドルトムントだが、4位のホッフェンハイムも勝ち点は同じく37。わずかな得失点差でドルトムントが上回っている。4位より下の勝ち点を眺めてみると、5位のフランクフルトは35、6位のヘルタ・ベルリンは34、7位の1.FCケルンは33。香川が「今はもうごちゃごちゃなので、別に抜け出したわけでもない」と言うように、上位争いは団子状態だ。混戦から抜け出していくためにも、アウェイのシュヴァルツ・ヴァルド・シュタディオンでは勝利を収めたいところである。
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