アーセナルと対戦したサットン・ユナイテッド【写真:Getty Images】
イングランド・FA杯でベスト16に進出する躍進を見せた5部のサットン・ユナイテッドは、中国スーパーリーグ(CSL)の大半のクラブに勝てる力があるかもしれない。CSLの長春亜泰に所属する香港代表DFジャック・シーリーが両国のクラブを比較したコメントを、23日付の英紙『タイムズ』が伝えている。
中国のクラブは今年の冬の移籍市場でも欧州や南米から多くのスター選手を引き抜き、世界のサッカー界で注目度を高めた。だが選手に支払われる巨額の移籍金や年俸が話題となる一方で、サッカーのレベルに対しては懐疑的な見方も強い。
CSLでプレーする唯一の英国生まれの選手であるというシーリーは、FA杯ベスト16でアーセナルに0-2の敗戦を喫した5部クラブの力を中国のクラブと比較。「サットン・ユナイテッド対アーセナル戦を観たが、サットンはCSLの多くのクラブを破ることができると思ったよ」と同選手は述べている。
シーリーの所属する長春亜泰は昨季のCSLを16チーム中12位で終えている。王者・広州恒大をはじめとする上位チームの力はイングランド5部よりは上だとしても、プレミアリーグには到底届かないとの考えが述べられている。「トップ4のチームはリーグ1(英3部)や、チャンピオンシップ(英2部)下位くらいかもしれない。あとは全く違う。せいぜいリーグ2(英4部)だろう」
元イングランド代表であり、上海でサッカーアカデミーを運営するカールトン・パーマー氏も、中国のレベルについて苦言を呈している。「リーグは貧弱だ。日本のJリーグの方がここより良いリーグだよ」と同氏は英メディア『トークスポーツ』で語った。
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