柴崎がテネリフェ島に帰還。周囲もクラブとの関係良好と示す
テネリフェ島の2月は活気に満ちていた。もちろん年に一度のカーニバルの時期というのもあるが、島唯一のプロクラブであるCDテネリフェの練習場に柴崎岳が戻ってきたことも少し影響しているかもしれない。
23日の練習には多くのメディアやファンが駆けつけた。テネリフェ加入からおよそ3週間が過ぎ、一向にデビューの気配がない期待の新戦力に誰もが注目している。チーム合流直後に体調不良が報じられ、精神面に問題を抱えていることも伝えられていた。
今週初めにはクラブの許可を得てバルセロナに向かい、一時はテネリフェに戻ってこないのではないかと囁かれた。しかし、ここにきて状況はかなりポジティブな方向へ変わってきている。
バルセロナ滞在を終えて22日のうちにテネリフェ島へ戻った柴崎は、23日のチーム練習開始およそ30分前にクラブの練習場に現れた。地元の記者陣やクラブスタッフによれば、ロッカールームでチームメイトたちに挨拶し、施設内のジムでトレーニングするという。
柴崎とともにテネリフェの練習場を訪れた代理人のロベルト佃氏は、チーム練習を見学しながら1時間以上テネリフェのゼネラルマネージャー(GM)であるビクトル・ペレス・ボレゴ氏らと会談した。そこでは度々笑顔も見られ、柴崎とクラブの関係が良好であることを示しているようだった。
一方、全体練習は試合2日前にもかかわらず1時間半弱で終了し、軽めの内容で25日のマジョルカ戦に向けて調整を行った。柴崎と同タイミングで加入したアルジェリア人MFラシッドと10番のスソは別メニューで、DFラウール・カマラが筋肉系の問題で練習を途中で切り上げるなど数人の故障者を抱えている。