ユベントスでプレーしたエルナネス【写真:Getty Images】
ユベントスから中国スーパーリーグの河北華夏への移籍が今月9日に発表された元ブラジル代表MFエルナネスは、古巣クラブの体質について「企業」のようだと表現した。伊メディア『スカイ・スポーツ』が22日に伝えている。
2015年にインテルからユーベに加入したエルナネスは、1年半の在籍でイタリア王者を去ることが決定。元マンチェスター・シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督が率いる河北華夏に加入した。
現在スペイン南部でチームとともにキャンプに参加しているというエルナネスは、ユーベのDFレオナルド・ボヌッチが試合のメンバーから外された一件について自身の考えを述べた。先週末の試合でマッシミリアーノ・アッレグリ監督と激しく口論したボヌッチは、規律違反に対する処分として22日に行われたチャンピオンズリーグのポルト戦のメンバーから除外され、観客席から試合を見守っていた。
「サッカーチームではなく、企業なんだ。サッカーの世界ではこういうアプローチは珍しい」とエルナネスはインタビューに答えている。「クラブがあり、それぞれの役割がある。それを守らない者や合わせられない者は、上からの罰を受けなければならない」
古巣への批判ではなく、称賛すべき姿勢だというのがエルナネスの見方だ。「ユーベに来た時には、望んでいた場所に到着できたと思った。こういう姿勢はすごく気に入っているよ。ルールには誰もが従うべきだからね」
守備の要を欠きながらもユーベはポルトに2-0で完封勝利を収め、準々決勝進出へ大きく前進した。ボヌッチは観客席で仲間たちのゴールを喜んでいた姿がカメラに捉えられている。
【了】