渡邉監督のもと3バックにシフト。新戦術導入の困難を乗り越えられるか
渡邉監督は今季から3バックの導入を進めている。仙台といえば手倉森監督時代にACL出場などを勝ち取った4-4-2のイメージが強い。だが、ポゼッション率を高めて主導権を握りながら試合を進めたい渡邉監督にとっては中盤で数的有利を作りやすい3-4-2-1が理想のようだ。
得点源となる1トップは新加入のクリスランと平山が軸で、石原や奥埜、パブロ・ジオゴらが2シャドーの位置からストライカーをサポートする。ポルトガル1部のブラガから獲得したクリスランは早速負傷で出遅れているが、体調が整えば大爆発の可能性を秘めている。
一方、それぞれに高い能力が求められる3バックは、経験豊富な増嶋を軸に、これまでサイドバックを務めることが多かった石川直樹や大岩一貴が脇を固める。シュミット・ダニエルと関の正守護神争いも注目だ。
今季はトップ10入りが現実的な目標になるだろう。渡邉監督にとって4シーズン目は、厳しい戦いを強いられることになるかもしれない。ただ、新しいことを始める時には困難がつきもの。それを乗り越えた先にある理想が近づいてくれば、自ずと結果もついてくるだろう。
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