主力の退団相次ぐもクリスラン、平山ら獲得。シュミットも復帰
六反勇治、渡部博文、ウイルソン、ハモン・ロペスといった主力が退団したものの、補強によって大きな戦力ダウンは避けられた。守備陣には柏から経験豊富なDF増嶋竜也も加入し、期限付き移籍でプレーしていた平岡康裕も完全移籍で清水から確保することに成功した。
なにより、日本代表候補にも選ばれたシュミット・ダニエルが期限付き移籍先の松本山雅FCから復帰したことは守備に大きな安定感をもたらすことになるだろう。松本をJ2の3位に押し上げる原動力となった長身GKは、仙台にとって長く貴重な人材となり続けるはずだ。
攻撃陣では平山相太やクリスランが新たな1トップ候補に名乗りを上げている。また渡邉監督は今季から3バックの導入を進めており、そのシステムをすでに理解している石原直樹や中野嘉大の加入も大きな意味を持つ。
クリスランは負傷によって出遅れているが、前線は例年になく充実している。2人のブラジル人や金園英学らが退団しても、平山と石原の加入で得点力はアップしたはず。まずはパブロ・ジオゴや奥埜博亮、西村拓真、野沢拓也ら様々な強みを持つ既存戦力との融合が不可欠だ。