主力が揃わなかった昨季。関憲太郎、ハモン・ロペスがチームを支える
ここ数年は毎年のように残留争いに巻き込まれていたが、2016年は上位争いに絡めなかったものの年間12位で終えた。
渡邉晋監督就任3シーズン目は、従来の4-4-2をベースにしながらポゼッションを高めるスタイルが徐々に定着。緩やかにチームの世代交代も進んでいる。
長年チームを引っ張ってきたウイルソンのコンディションが整わずエース不在が心配されたところは、Jリーグのスタイルに順応したハモン・ロペスがカバーした。特に2ndステージの爆発ぶりは凄まじく、年間10ゴールで二桁得点も達成。フィジカルとテクニックが融合した突破と強烈な左足は常に対戦相手の脅威になっていた。
六反勇治が長期離脱を強いられたGKのポジションは、関憲太郎が獅子奮迅の活躍でその穴を埋めた。けが人続出で主力が全員揃うことは少なく、まさにチームの全員が足りないところを補いながら互いを高めていく、総力戦だった。
その過程で若手にも経験を積ませることができ、彼らの成長も2016年のポジティブなポイントの一つだろう。現在は手倉森誠監督が築き上げたものをベースに、渡邉監督が目指すスタイルを徐々に定着させている段階にあり、2017年は勝負の1年となる。