高萩が韓国で発揮した“日本人らしさ”
2016シーズン、Kリーグでプレーした日本人選手は高萩洋次郎、増田誓志、渡邉大剛、和田倫季の4人だった。このうち、2017シーズンに韓国に残ったのは和田倫季のみ。ここに今季は名古屋グランパスから安田理大が加わった。
もちろん人数が少ないといって、韓国で日本人選手の能力が重宝されていないわけではない。日本人特有のプレー、つまり長けたパス能力やゲームメーク能力は韓国でも高い評価を得ており、「日本人選手をチェックしている」と語るチーム関係者もいるほどだ。
去年韓国でプレーした増田、高萩、和田は3人ともパス能力に長けているプレーヤーであり、この能力は確かに韓国でも高く評価されている。
サンフレッチェ広島のユースを経てトップチームでプロデビューを果たした高萩は、まさしくこの“日本人らしさ”を発揮した選手だった。
2015シーズン途中に加入してから、Kリーグを取材する多くのメディア関係者、サッカー関係者から高い評価を受けたのもこのパス能力だった。某大手スポーツ新聞記者は「パス能力だけでKリーグトップクラスになった選手」としながら、「フィジカル的にも発展した」と称えた。
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