新加入のレオ・シルバが発揮し続けた強烈な存在感
大宮アルディージャを皮切りに、アルビレックス、ガンバ大阪、FC東京、そしてヴィッセルでJ1通算40ゴールをあげている30歳のストライカーが前線で脅威を与え続ければ、アルビレックスでプレーした4年間で強烈な記憶を焼きつけた31歳のレオ・シルバが中盤で存在感を発揮し続ける。
リーグ屈指のボールハンターを拝命しているレオ・シルバだが、土居へのパスに象徴されるように、攻撃面でもプラスアルファをもたらしている。遠藤のフリーキックもレオ・シルバからパスを受けたDF西大伍がドリブル突破を仕掛け、相手のファウルを誘ったのをきっかけに生まれている。
「レオ(・シルバ)はボールの取り方などの守備にフォーカスされがちですけど、攻撃もすごい。ブラジル人だけど珍しくチームに気配りもできるし、プレーヤーとしてだけでなく人間的にも尊敬できる。どのような組み合わせになっても鹿島らしく勝利に徹しながら、それでいて面白いボランチというものを見せていけたらと思う」
レッズ戦はベンチスタートとなった日本代表MF永木亮太は笑顔を浮かべながら、強力すぎるライバルの加入を歓迎した。シーズン初の公式戦で守備的MFを務めたのは、レオ・シルバとキャプテンを務める37歳のレジェンド小笠原満男。後半24分から前者に代わって、永木が投入された。
自身がピッチに立った後に2失点したことには反省の弁を重ねた永木だったが、2つの先発枠を争う状況には「やっぱり競争は面白いですね」と声を弾ませる。
「競争があると絶対に成長できる、選手層は相当厚くなっていると思っています。ペドロ(・ジュニオール)もそうですし、今日は出ませんでしたけどレアンドロもいる。メンバーに入っていなかったアツ(中村充孝)や(赤崎)秀平、ユキ(伊東幸敏)もいる。今年は鹿島のチーム内での争いが本当に激しい。強い2チームができるくらいに、去年よりも本当に上積みされたと思います」