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Jリーグ 8年前

【英国人の視点】変化するJ2。クラブの低迷を救えるか? スペインから来た3人の新監督に求められるもの

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

限られた予算内でのチーム作りが得意な東京Vのロティーナ監督

ミゲル・アンヘル・ロティーナ
東京Vの新監督に就任したミゲル・アンヘル・ロティーナ監督【写真:Getty Images】

 ヴェルディにとっても、2016年はゴールチャンスが問題のひとつだった。415本のシュートのうち得点となったのは10.4%のみ。ハードワークはするが決め手を欠くチームに、ロティーナが決定力を加えてくれることが望まれる。

 経験豊富なスペイン人指揮官は、リーガで多くのチームを率いてきた。限られた予算内で仕事をすることに慣れた監督であり、味の素スタジアムでもその力が活かされるはずだ。

 ロティーナは短期間で結果を出し、相手に攻略されにくいチームを作り出すことにも定評がある。プレシーズン序盤の様子を見る様子では、ヴェルディは3-4-3で戦うことになりそうだ。

 前任者の冨樫監督は最適なフォーメーションを確信しきれていない印象で、試合中にもたびたびシステムを変更して選手たちを混乱させる様子もあった。その点にある程度の安定感がもたらされればチームにリズムが生まれ、スロースターターだという評価も払拭することができるはずだ。昨シーズンはリーグ戦で記録した43ゴールのうち、試合開始から15分間に記録したものはわずか3点だった。

 オフシーズン中には前線の補強に大きな動きはなく、梶川諒太の復帰のみが攻撃陣の新戦力だが、加入1年目には負傷に苦しめられたドウグラス・ヴィエイラがプレシーズンになかなかの好調ぶりを見せている。

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