ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントは、チームの練習場に隣接する丘から練習を覗き見ることが可能となっていた状況を改善するため、その丘を購入することを決めたという。15日付の独紙『ディー・ヴェルト』が伝えた。
ドルトムントの練習場の隣に位置する小高い丘には、ファンやメディアなどが選手の練習を見るため登ることが可能となっており、その中には他クラブの関係者らも紛れ込んでいたようだ。「スパイの丘」とその場所は呼ばれているという。
クラブは樹木を植えるなどの対策を講じようとしてきたが、十分に視線を遮ることはできずにいた。だが、その丘を土地の保有者から買い取ることが合意に達し、立ち入りを禁じることが可能になったようだ。購入額は32万6900ユーロ(約3930万円)だとされている。
17日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、この丘の購入額が、2010年にMF香川真司をセレッソ大阪から獲得した際に支払った金額とほぼ同額であることに注目している。当時国際的には無名だった香川は35万ユーロ(約4200万円)で獲得され、ドルトムントにとっては大きな“掘り出し物“となった。
「(この丘の購入により)ドルトムントはまた勝てるようになるべきだ。香川の獲得と同じ額を支払ったのだから。彼はサッカーの歴史上最高の選手ではないとしても、2011年と12年のリーグ優勝に決定的な役割を果たした」と『ガゼッタ』は記している。
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